茸の加工茸の加工サルノコシカケの仲間を除いて、水分が多いため腐りやすい。従って、茸を長期保存するときには天日干しをするのが通例だ。その典型が干しシイタケである。 日本ではシイタケ以外の乾燥茸は売られていないようであるが、ドイツではいろいろ売られていた。 日本では茸の長期保存に塩漬けという方法をとることもある。一度湯でこぼしてから塩蔵する。地方で食用茸として売られているものの中には、3ヶ月塩漬けしてから塩抜きして食べるものもあるようだ。こういう加工をしないでそのまま調理して食べると何らかの害が出ることがある。(例:チチアワタケ) 最近は冷凍庫のついた冷蔵庫が普及しているので、茸を冷凍保存することも可能だ。 漢方薬は天然生薬の熱水抽出エキスを利用する。それから有効成分を単離して使うことはない。単離した成分を使うと効果はきわめて弱くなるだろう。 野菜や果物を食べる時にも現在の栄養学で有効性が分かっている物だけを抽出して食べると言うことはない。丸ごと全体を食べる。これによって、薬理効果が未知の成分も摂取でき、健康に役に立っている。生薬の中には構造が類似しているが僅かに異なる成分がいろいろと含まれている。効力の違いはあるが、それらすべてに薬効がある。 薬物、すなわち、薬効を示す成分が、ヒト(に限らないが、動物)の体内で相互作用をし、薬効発現をするものが、レセプターや酵素である。これらはある一つの構造のものとしか相互作用をしないと言う厳密なものではなく、もっと曖昧なものである。また、生薬成分が相互作用するレセプターや酵素は一種類だけに限定されている訳ではない。研究が進んでいないから知らないだけなのだ。 薬、西洋薬、いわゆる新薬だが、構造と薬効が解った単味の成分でないといけないらしい。 茸の単離成分 |